ソリッド・オクタゴンから世界初の商品が発売されました。ウェーディング・シューズの滑り止めです。ご存じの方も多いと思いますが、ソリッド・オクタゴンの丸山さんはフライロッド専業ではなく、表参道に拠点を構える人気結婚指輪メーカー「SORA」の経営者で、宝石、装飾系の設計製作に関してはプロ中のプロです。その彼が満を持して発売したのが「ダイヤモンド・スタッド」です。
実は私は数少ないフィールド・テスターの一人で、昨年の夏以降、このスタッドをSimmsのフェルトソールとPatagoniaのラバーソール(リバーソルト)に取り付けて、釣りをしました。釣行の合計日数はフェルトが11日間、ラバーが22日間ですべて国内使用です。2足履き続けた使用後の結果が写真の通りです。周囲の金属部分は削れても、埋め込まれたダイヤモンド粒の大半がしっかりと生き残っていて(いくつかは取れている)、この部分が石や岩に引っ掛かってくれます。
歩いている時のイメージとしては、通常の金属スタッドが「ゴリゴリ」に対して、ダイヤモンドは「ザクザク」という感じです。1個のプレートそのものが滑り止めになっている既存製品と違って、ダイヤモンドのツブツブがそれぞれバラバラに機能しているイメージです。一言で感想を言えと問われれば「もう、これなしで川を歩くのが怖い」というのが正直なところです。SimmsにもPatagoniaにも純正のスタッドはあります。ラバーソールには純正を「気休め+α」くらいの気持ちで使ってきましたが、このダイヤモンド・スタッドの登場で日本の渓流でラバーソールを年間通して履く気になりました。フェルトへの使用では、フェルトの摩耗防止という点でも上手く機能します。
今年は歩く釣りをテーマにしようと思っているので、極端に滑りやすい渓以外ではこのスタッド付きのラバーソールで通そうと思っています。
現時点での取り扱いショップは、東京の「つるや釣具店」、札幌の「テムズ」の2店舗のみということですが、今後全国展開を計画しているようです。
周囲の金属部分が削れてしまっても、埋め込まれたダイヤモンドが削られずに生き残っているのがわかります。
フェルトの方は、まださほど履いていませんが、それでも金属が減って、ダイヤモンドが残っていることが見て取れます。
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